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1月 04 2012

■日本のメーカー終了間近?

もう日本のメーカーのほとんどに、担当者は居ない。

製品のメイン開発者のほとんどが、社内に居ないのだ。

——

俺はプログラマー。

長年、とある組み込みマシンのメインプログラマーだった。詳細仕様、プログラムの細部、それらは全て資料化されているものの、膨大な量と難易度の為、俺が居ないと回らない状態だった。

ところが、この不景気で、俺の雇い主の某大手メーカーは、とにかく外注を切る指示を出した。

そして、俺は引継ぎ作業をして、その会社の仕事を終わらせた。

引継ぎと言っても、そもそも仕様自体が多いので、1ヶ月毎日ミーティングしたが終わらなかった。資料は電子化されているが印刷したら電話帳ぐらいにはなるだろう。更にネットワーク機器で他装置との連携機能も実装していて、それらのノウハウなどはとうとう伝え切れなかった。

プログラムも、量を減らす為にテンプレートやらマクロやらが大活躍で、そもそもLinuxカーネルソースの中身を書き換えている部分もあったりして、相当な知識が無いと解析不可能だ。

更に引き継ぎ先は、その大手メーカーの新人に毛が生えた程度の若い人だった。

無茶だ。無理だ。引継ぎなんか出来るはずがない。

経費削減。

重役は経費しか見ていない。引き継げるかどうかは二の次なのだ。目の前の外注に発生した費用さえ浮けばいいのだ。

——

俺は家で、増田相手に適当にしゃべくって時間を潰した。

蓄えはあるので、そうガっついて働かなくてもいいし、今の世の中、そう簡単に職は見つからない。

電話が鳴る。

以前、ヘッドハンティングしたいと言って来た会社だ。会わないか?との連絡。行く。

そこで改めて経歴やスキルなどを説明した。

その会社も今は仕事が無いが、仕事が取れたら是非という話だった。快諾する。

——

面接が終わり、その会社の人達と談話していた時だった。

今、殆どの仕事が「外注だから」という理由だけで切られている。そして殆どの仕事が「引継ぎ中」であるらしい。

そして引き継ぎ先は、やはり雇い主の若手社員。

そう、俺の前の仕事の引継ぎの際にあったデタラメ。あれは珍しい話じゃなかったんだ。

どの会社も、目先の事を考えてどんどん外注切り、引継ぎを若い社員に押し付けている。

——

何か問題があったらどうするんだろう?

全て「未対応とさせていただく」で済ませるつもりなのだろうか。

——

そう、日本語による細かなサポートだけが国内競争で唯一の武器だった日本のメーカーの武器が、今は無いのだ。

今のメーカーは、その武器を捨てようとしている。

気が付く頃には、どうなっているだろうか。

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核兵器なんざより、こういったことの方が、余程、致命的な陰謀だと思う、今日この頃。
ソ連も軍事力で劣って崩壊したわけではないのだよねぇ…。

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